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ぜんどこで宮川プロに特伐をしていただきました

 ぜんどこMCJの森は、まさに「ザ・荒廃森林」という感じで、アナコンダのような太いツルが縦横無尽に木々を絡みつけています。令和5年度事業でツル切りはほとんど終わっているので、今年の秋にツルが枯れていれば本格的な伐採を開始できます。ただし、森カフェなどのイベントを開催する際に危険となる枯れ木などは、なるべく早めに除去したいところですが、作業メンバーの力だけではどうにもならない箇所が2か所ありました。そこで、宮川功さんに特殊伐採をお願いしました。
 まず、4本の落葉松が太いツルで絡み合い、その内真ん中の一本は上から1/3程で折れてツルでぶら下がっている枯れ木というケースです。宮川さんは一番太い落葉松のかなり上のほうに見事なスローイングの技でロープを掛け、あっと言う間に登っていきます。その落葉松に絡んだツルを切った後、ターザンのようにほかの落葉松にブランコ状態で飛び移り、次々にツルを切っていき、さらには折れてぶら下がっていた部分も切り落としてしまいました。さすがに一本の木にぶら下がったままですべて処理するとは思っていなかったので、我々見学者?は口をあんぐり状態。お見事というほかありません。
 ついでに?もう一本、木登りでのツル切りをしていただいた後、午後は太い枯れた桜3本が太いツルで絡み合っているケースの処理です。事前に平日メンバーだけで高枝ノコなどを使い、真ん中の一本をツルから何とか解き放ち抜倒できていたので、残り2本が複数のツルで絡まっている状況です。宮川さんの提案で、桜2本の間のツルを束ねるようにロープを掛けウインチで引っ張ってみました。最初は幹がしなってしまい上手くいきませんでしたが、ロープをかけ直して再トライすると徐々にツルが引きちぎられていき、最後には引きずり下ろすことに成功しました。ウインチという強力な武器を得たことで、特伐の技術がなくても安全に高難易度のケースを処理できる方法が色々とあると、改めてわかりました。
 最後に、太くかつ偏心した広葉樹(クルミ)で、貫通できない短いガイドバーを使っての追いヅル切りの手本を見せてもらいました。受け口側から芯を抜き、左右のツルのバランス(残す量)で抜倒方向をコントロールするという、高等テクニックに一同感心。とても勉強になる一日でした。

宮川さんのホームページ:www.jyumokuya.com

令和6年4月4日 阿部克也